Little Village 秋 甘酒造り
野沢温泉は長野県の北の端、野沢温泉スキー場と、温泉が生活に根付いた、山あいにある小さな温泉地。
当館でご提供しているお米は、その猫の額ほどの田んぼで作ったコシヒカリ。山からの綺麗な水とじいさんが手塩にかけて育てた自慢のお米です。
自慢のお米も、足りない事なくお客様に食べてもらおうと用意すると、いつもついつい多めに炊きがちで
そんな残ったご飯たちは私の愉しみに付き合ってもらいます。
余り飯を使って甘酒造り。
甘酒造りの第一歩は、食材を買い出しに行った時に、女将の目を盗み米麹を買い物カゴの中に紛れこませるところからはじまります。
保温ジャーの中に余ったご飯、余り飯を使うのであまり手間はかけません、ジャーもそのまま利用して、米・米麹・水(混ぜて60℃になるくらいのお湯)を私の場合はだいたい1対1対1または2、気分によって。
使っていたジャーの中で混ぜ合わせて表面をならして布巾をかけて
夕飯の片付けが終わった後に仕込んで、夜のフロント番をゴロゴロとしながら途中何度かかき混ぜて
翌朝の朝ご飯が片付くまでほっときます。
はい完成〜。
糖度は40度ほどありました。頃合いをみて同量くらいの水を加えて火にかけて60℃を超えさせます。米麹独特のクセが抜け衛生的にも私は火にかける派です。
暇のある時に作ってます。これを見て、もしお泊まりいただいた時に『甘酒作ってあります?』なんて聞かれたら嬉しくなって『明日の朝に飲みますか?』なんて言ってしまうかもです。…体よく米麹を買い物カゴに紛れ込ませることができた時なら。